経皮的冠動脈ステント留置術は、狭心症や心筋梗塞に対する治療法として良好な成績を上げています。用いられるステントには金属ステント(Bare Metal Stent; BMS)と薬剤溶出性ステント(Drug-eluting Stent; DES)の二種類があり、相違点があります。例えば、BMSでは再狭窄、DESではステント血栓症が問題点であり、ガイドラインにて推奨されている二種類の抗血小板剤の服薬が必要な期間も異なります。これは緊急処置における対処法にも影響し、つまり、ステントの種類を理解いただくことは、何らかの救急事態が生じた際には、治療法を検討するうえでとても重要です。
一方、経皮的冠動脈ステント留置術を受けておられる患者さんは多いですが、ご自身のステントの種類をご記憶されている方は少ないと思われます。本アプリでは、ご本人の記憶の補助として、経皮的冠動脈ステント留置術の施行日、冠動脈部位、そして、ステントの種類(BMS、第一世代DES、第二世代DES、あるいは、不明)を記録します。
本アプリの使用にあたっては、ご自身の主治医の先生と、よくご相談ください。
登録は、メイン画面右上の「+」ボタンで開始します。新しい行をタップすると、入力画面に移行します。
入力画面では、「手術日」をその下のロールカレンダーから選択してください。「冠動脈マップ」ボタンによりカテーテル治療を受けた冠動脈またはグラフトの部位を選びます。次に、用いられたステントを各々チェックします。内容を確認後、「前画面へ」ボタンで入力画面に戻ります。
入力画面で、手術日、手術内容を最終確認します。最後に、「メイン画面」ボタンによりステント治療のデータはスマートフォン内に記録され、最初の画面に戻ります。本アプリを起動することにより、」あなたのステント治療の内容を確認できます。
左上の編集ボタンにより、データの「削除」が可能となります。
本アプリで記録されるデータはご自身の大切な個人情報ですので、十分にご注意ください。本アプリを削除することにより、記録されたデータも削除されます。